仮想通貨はどうやって管理するの?ウォレットとは?
こんにちは。最近少し寒くなり始め、季節の変わり目のせいかマスクをしている人を多く見かける気がします。みなさん風邪を引かないように気をつけましょう!
さて前回、仮想通貨とは何かということでその特徴を法定通貨との違いから調べていきました。その中で特に気になったのは、仮想通貨が実物がないデータであり、そしてそのデータを管理する公的な発行主体や管理者が存在しないということです。
実物がないから自宅で保管もできないし、公的な管理者がいないってことは銀行とかもないってことですよね。。
ではみんなどうやって仮想通貨を管理しているんだという話なんで、まだまだ調べていく必要がありそうです!
ということで今回は仮想通貨の管理方法を調べてみました。
仮想通貨の管理方法
仮想通貨を保有している人は、以下の二つの方法で管理を行っています。
A. 自身で管理する
B. 第三者に管理を委託する
―自分で管理するにも、第三者に委託するにも一体どうように行われているのでしょうか。
A. 自身で管理する
仮想通貨は、ユーザーとユーザーが直接データを送受信するP2Pと呼ばれる接続方法で取引するため、銀行などの仲介者は存在しません。
(↑ 現時点ではこの意味がよくわからないのですが、システムに関しては後ほど詳しく調べようと思います。)
また仮想通貨は、実物のないデータであるため上書きが可能です。そのため誰かからそのデータが書き換えられないようセキュリティ対策を行う必要があります。
仮想通貨を自身で管理する方法はいくつかあります。
- ハードウェアウォレットで管理する
- ペーパーウォレットで管理する
- デスクトップウォレットで管理する
- モバイルウォレットで管理する。
これらの方法には、ウォレットという言葉が共通してみられますが、このウォレットとは一体何なのでしょうか?
それぞれの管理方法と共に見ていきたいと思います。
①ハードウェアウォレットで管理する
自身で管理する方法の中で、特にセキュリティに優れていると言われているのが、このハードウェアウォレットと呼ばれる仮想通貨専用保存機器です。
ハードウェアウォレットは、専用のチップ内に秘密鍵と情報を格納しています。そしてこの秘密鍵を使って、仮想通貨の入出金といったデータ取引を行います。
以下がハードウェアウオレットを使った取引の仕組みと流れです。
- PCで仮想通貨をどこにどれぐらい送るといった取引データを作成します。
- PCとハードウェアウオレットをUSBなどでつなぎます。
- 作成したデータをハードウェアウォレット側に送信します。
- ハードウェアウォレットに格納されている秘密鍵を使って、このデータに電子署名をします。
- 電子署名が完了するとデータをPC側に返信し、仮想通貨ネットワークにデータを送ります。
このように、ハードウェアウォレットを物理的に分離し、データを認証するという形で秘密鍵を利用することで、外部からのアクセスを防いだり、秘密鍵を持つ人しかデータを扱えないといったセキュリティ対策を行っています。
ハードウェアウォレットは持ち運びが簡単で、PCやスマホに接続すればどこでも使用できるという点で非常に便利です。
しかし、ハードウェアなので故障するリスクもあるため、確実にバックアップを取るといった管理を徹底する必要があります。
②ペーパーウォレットで管理する
紙媒体を使って仮想通貨を管理する方法もあります。この方法では、秘密鍵とそれに対応するアドレスを印刷することで作成できるペーパーウォレットを使用して仮想通貨を管理します。
具体的には、ペーパーウォレットの作成サービスを提供しているサイトを利用します。
- ペーパーウォレット作成ソフトをダウンロードします。
- オフラインにしてペーパーウォレット作成ソフトを起動します。
- ソフトウェアの指示に従い、秘密鍵とそれに対応するアドレスを作ります。
- 秘密鍵とアドレスを印刷します。
この印刷物がペーパーウォレットと呼ばれ、物理的に盗まれる以外はセキュリティに特化した管理法と言えます。
しかし仕組み上、一度ペーパーウォレットからデータを引き出すと、同じペーパーウォレットを使用できません。そのため長期的にデータを保管するときに利用する人が多いようです。
③デスクトップウォレットで管理する
仮想通貨をコンピュータ上で管理する方法もあります。
多くの仮想通貨には、デスクトップウォレットと呼ばれるソフトウェアが開発されており、コンピュータ上にインストールすることでローカル環境で仮想通貨を管理することができます。
デスクトップウォレットは、高機能でセキュリティに優れているのが利点です。
しかしPCで管理する以上、PCの故障や、ウイルスやハッキングによってデータが盗まれるといったリスクがあるので、バックアップなどを行ってセキュリティ対策を徹底する必要があります。
デスクトップウォレットは、開発者の公式サイトでダウンロードすることができます。
「Bitcoin core Tor」や、日本語に対応している「Multi Bit Tor」がこれにあたります。
④モバイルウォレットで管理する
仮想通貨はスマートフォンといったモバイル端末でも管理することができます。これをモバイルウォレットといいます。モバイルウォレットは、iPhoneやAndroid上のアプリとして動作します。
モバイル端末で管理すると、持ち運びができ、QRコードが利用できるので実際の店舗での使用に非常に便利です。
またインターネットに接続せずオフライン環境で使用するので、外部からのアクセスにさほど心配する必要はありません。
しかし、デスクトップウォレット同様、端末自体はネットワークにつなぎますし、機器の故障も考えられるのでセキュリティ面に多少の不安が残ります。
アプリはApp StoreやGoogle Playでインストールできます。「breadwallet」「Copay」「Mycelium」がその代表的なものです。
―つまり仮想通貨を自身で管理するときは、ウオレットと呼ばれる管理ツールを使って取引を行ったり管理したりしているんですね!
B. 第三者に委託する
仮想通貨には、第三者に管理を委託する方法もあります。
第三者に管理を委託する場合は、まず仮想通貨取引所と呼ばれる機関に口座を開設します。そして、仮想通貨をその口座に預けることで、取引所のセキュリティ下でデータの管理を行います。
取引所に口座を開設し、第三者に管理を委託することで、仮想通貨の取引や管理が非常にスムーズになります。秘密鍵を見ること事すらありません。
しかし完全に取引所に依存することになるので、第三者にサイトがハッキングされたり、運営会社のサーバーがダウンしたりすると、口座に接続できなくなりなる可能性があります。
もっとも、多くの取引所は顧客の仮想通貨をインターネットに接続しない環境で保管しており、安全面を十分に考慮した運営を行っています。
しかしリスクがゼロというわけではないので、ハードウェアウォレットなどで管理するよりはセキュリティが劣るといえます。
まとめ
今回はどのように仮想通貨が管理されているのか調べてみました。はじめは実物のないデータの仮想通貨をみんなどうやって管理しているんだと思っていたのですが、以外といろいろな方法があるんですね。
ウォレットを使って自身で管理するか、それとも第三者に委託して管理を任せるか。
その中でも、ハードウェアだったり、ソフトウェアだったり。。
僕もいつか仮想通貨を保有することになるかもしれないので、どの方法で管理するか今から考えておかないとなと思いました!